子供とともに「新しい家族」になるための結婚

「ステップウェディング」とは、夫婦のどちらか(または両方)が、前のパートナーとの子供を連れて結婚することで、この結婚で出来る新しい家族をアメリカでは「ステップファミリー」といいます。アメリカと同様に離婚率が高くなっている日本でステップウェディングは増えつつあります。 以前は、こうした再婚の場合、シンプルに籍だけで済ませるケースが多かったのですが、式や披露宴を行うカップルが増えてきました。新しい家族になる記念として、また祝福され、周囲にきちんとお披露目をするという意味では、挙式・披露宴はいい機会ともいえます。

式・披露宴は子供も参加出来る内容に

ステップウェディングは、「新しい家族になる」ための式です。新郎・新婦だけでなく子供も何らかの形で参加出来る内容にすることで、家族としての絆が深まり新しい生活へ気持ちを切り替える「節目」にもなります。具体的には、式の中で子供も一緒に誓約書サインをしたり、披露宴で新郎新婦と一緒に入場するなどして、子供にもスポットライトが当たるようにしてあげましょう。また、子供の年齢が高い場合、子供から親への花束贈呈などで参加する場合もあります。いずれの場合も、子供の気持ちを配慮して無理強いをしない事が大切です。

子供はそれぞれの親族席に

子供の席は、それぞれの親族席に用意します。夫の子供は夫の親、妻の子供は妻の親と一緒のテーブルに座らせます。子供にとっては自分の祖父母と一緒なので安心出来ます。もし、子供が出席を嫌がった場合には、無理に出席させなくても構いません。その場合は学校の行事などを理由に、欠席の旨をさりげなく司会者から伝えてもらいます。

学齢期の子供がいる場合姓の変更には配慮を

一般的には女性が男性の戸籍に入るため、男性の子供の姓が変わることはありません。子供の姓が変わる場合は、すぐに変更するのではなく、なるべくスムーズに受け入れてもらえる時期を見計らうようにしましょう。幼稚園から小学校に上がるとや、小学校から中学校に上がるときに合わせて変更すれば、子供も対応しやすくなります。また、お互い子供がいる場合は、どちらかの通っている学校にそのまま転入するのではなく、経済事情が許せば、新居を別なところに構えて、全員で転校をするほうがおすすめです。

相手のお子供と養子縁組をして晴れて親子関係に

婚姻届を提出すれば、親は法律上夫婦として認められますが、婚姻届はあくまで夫婦間の手続きなので、子供の戸籍には変化はなく、姓も元のままです。子供を同じ戸籍に入れ、相続などの権利を得るには、実の親子関係を結ぶ「養子縁組」手続きが必要になります。子供が成人している場合など、養子縁組をせずに元の姓をそのまま名乗るケースもありますが、義理の親が死亡しても子供には相続を受ける権利がない、といった問題も出てきます。メリット、デメリットを考え、家族で話し合って決めましょう。

年賀状などでさりげなく知らせることも

親類や前の配偶者にも、結婚したことはきちんと知らせておきます。結婚届を提出した「ジミ婚」や、結婚披露宴に招待出来なかった友人などには、改まって挨拶状を出すより、年賀状などで知らせたほうがよいでしょう。

ステップウェディング挨拶文の例

あいさつ状とお知らせの例

お知らせには住所を明記し、転居の案内も兼ねましょう。
旧姓も必ず入れます。